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『「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門』を読み終わりました~。 このエントリーをはてなブックマークに追加
2012-05-16 Wed 23:05
たまには読書ネタ。『「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門 (ちくまプリマー新書)』を読み終わりました~。

これは『社会』というものをなんだか怖いものだと考えて引きこもってしまったりしがちな高校生たちに向けて、社会の仕組みを解き明かし、社会というものは、けっしてわけの分からない怖いものではないんだよ、ということを伝えようとしている本です。



もう少し具体的に言うと、ふつう、社会で起こっている様々な出来事は、人の心が作り上げているというか、ひとがそう望んだからそうなっている、というふうに考えます。



たとえばある学校で、1組はいじめが行われていて、他の生徒は全員見て見ぬふりをしている。一方2組では、最初いじめが行われていたんだけど、クラス全員で「いじめはよくない」と言っていじめをやめさせることができた。

これは1組の生徒は薄情で冷たい人間ばかりで、2組はみんなが正しい心を持っていた、そんな説明ができるような気がします。でも、果たして本当にそうでしょうか?



そんなわけ、ないんだよね。1組の生徒だって、いじめが良くないことはわかってるし、本当はやめさせたいと思っている。普通の人間は、大抵そうなんです。学校のクラスなんていう無作為に選ばれるもので、そんなに大きな差が生まれるはずがないんです。



では何が、1組と2組の違いを生んだのか?



詳しい説明は、ぜひ本を読んでほしいんですが、実はすごく些細な違いが、オセロのコマをひっくり返すように、すべてを黒にしてしまったり、白にしてしまったりするんです。決して、1組の生徒が天使のようで、2組の生徒が悪魔のようなわけではない。この結果の違いは、どっちつかず、浮動票的な意見をもつひとが、どちらの側につくかでガラッと変わってしまうんです。そして彼らがその時に何を考えて意思決定をするかというと、「自分がどうしたいか」ではなくて、「今後どうなっていきそうか」を考えて行動するんです。



これはリーマンショック以降の不景気なんかも同じフレームワークで説明できます。

ああした不景気が起こったのは、「先行き不透明だから今はお金を使わず貯めておこう」と一部の投資家などが考えたのがきっかけです。その先行き不透明感というのは、どこにも事実や確証があるわけではなくて、なんとなくそんな雰囲気がしただけ。

でも一部の人がそう動くことで、最初は「そんなことないよ」と思っていたひとも、「わからないけど、あの人達がそう動いてるからとりあえず自分もやめておこうか」と言ってお金を使わなくなる。するとどんどんお金が流通しなくなって、気づいたら本当に景気が悪くなってしまった、というわけです。

これを「予言の自己実現」というんだそうです。つまり、なにかを予言すると、実際にそうなるように世の中が動き出してしまう、ということです。



とまぁそんなふうに、世の中で起こることがなぜ起こったのか、ということについての考え方の一端を示してくれています。

じゃあ実際に、いじめがないクラスを作るにはどうしたらいいの? 不景気が起こらないような社会ってどうやったら作れるの?

・・・というのは、この本の趣旨ではないので、ぼくらがそれぞれに考えていきましょう(笑)。でもそれを考えるための頭の使い方を教えてくれているので、僕らにだって何かできるんだ、という勇気を与えてくれる本です。





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