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美輪様、「正負の法則は地球の法則」なんて言ってると戦争が起きちゃいますよ このエントリーをはてなブックマークに追加
2012-02-28 Tue 21:48
ツイッターをやっている方ならご存じの方も多いと思いますが、ツイッターにはボット(bot)と呼ばれる、自動で定期的につぶやきを投稿するアカウントがあります。

その中に「美輪様の名言bot」というのがありまして、定期的に美輪様の名言をツイートしています。そしてぼくはこれをフォローしています。



・・・とりあえず、この段階でついてこれていない方は、ボクは定期的に美輪様の名言に接する機会がある、ということだけわかっておいてください。それだけでモーマンタイです。




で、ついさっきですけど、美輪様(のボット)がこうつぶやいててました。

この地球の出来事はすべて<正>と<負>によっているのです。たとえば、<昼>と<夜>、<日向>と<日陰>、<陰>と<陽>、<北>と<南>、<男>と<女>、<天使>と<悪魔>、あげていくと、きりがありません。《正負の法則》というのはこの地球の法則なのです。
via : 美輪様の名言

ボクは実は、この考え方に反対です。厳密に言うと反対というか、こういう考え方は世界を間違って解釈してしまう危険があると思っています。



確かに世の中にある色々なものやことを、昼と夜とか、北と南とか、そんなふうに分けることはできる。でも、それはひとがそう名づけただけで、けっして地球の法則などではないと思う。

地球というのは、世界というのは、決して正と負、などと二極化して考えられるものではなく、無数のグラデーションを描くことのできる混沌だ。デタラメで、無秩序で、ぐちゃぐちゃなのが世界というものだ。

でも人は、その頭脳でもって、世界を言葉によって区別し、名前をつけて分類するようになった。そうすることによって彼らは、わが世の春を謳うような栄華を極めることになるのだが、それはまた別のお話。



いや、別の話でもないのだ。彼らはその明晰な頭脳を駆使して、世界を「昼と夜」のように区別していった。昼と夜だけでは不十分だ、ということになれば、明け方、夕方などと、さらなる区別をつけていった。でもそうした区別は、ただ自分たちが生きていくのに便利なように、自分たちのために作ったローカルルールにすぎない。

にもかかわらず、人は世界中にはびこり、世界は自分たちのためにあり、ともすれば自分たちが創りだしたものだ、とすら勘違いし始めた。



だからこそ、彼らは言うのだ。「地球には正負の法則というものがある」などと。



でもそんな法則は、それを信じる人の頭の中にしかないものだ。そしてボクは、その法則自体も好きになれない。



だって、地球には昼と夜だけじゃなくて明け方や夕方もある。半日陰や木漏れ日もあるし、東や西、南南西や東北東だってあるじゃない。男と女だって、・・・美輪様、アナタ、ねえ。

陰と陽や、天使と悪魔というのは概念的な話、つまり言葉によって区別されただけの存在だから割愛するけれど、どれをとっても、このような単純な二元論は世界の理解としてはお粗末で、それだけでなく、諍いを起こすもととなりやすいと思うのだ。



というのは、一番原始的な二元論は「自分と自分以外」です。なぜなら、命ある者にとって、最も特別な存在は自分で、それ以外の存在は原始にはないに等しいからです。

そこから、まず母親を認識し、父親、家族を認識し、そのうち友だちを見つけていく。そうしていくうち、「自分と自分以外」が「味方と敵」に変わっていく。そしてそれが「正義と悪」に変わるのに大した手間はかからない。



このように二元論的に思考が展開して、世界の多様性を理解出来ないと、「悪が存在する意味はない。悪は排除すベき」という思考に陥りやすいと思う。その先にあるものは、戦争、差別、いじめ・・・。自分や味方でないものには何をしても心が痛まないので、当然そういうことも罪悪感なしでできてしまうのだ。

世界は本来混沌で無秩序でむちゃくちゃだ、という認識があれば、「自分=正義」という単純な思考には陥らない。なぜなら自分自身も混沌で無秩序なので、絶対的な正義など持ち合わせていないことがわかるから。

いつ侵略され、差別され、いじめられてもおかしくないと感じられれば、自分が侵略し、差別し、いじめるときに、相手の気持を想像することができるようになるのだ。



相手を思いやり、優しい気持ちを持てるようにするためには、二元論的な考え方をしてはいけないのだと思う。ましてそれを地球の法則、などと考えるのはもっての外だ。



美輪様のこの言葉がどういうシチュエーションで誰に対して言ったものなのかはわからない。だからこの言葉だけを取り上げて美輪様の思想はおかしい、などというつもりはないし、だいたい美輪様のボットをフォローしているボクが美輪様に敵意を持っているはずもない。

ただ、この言葉だけを取り出してしまうのは、上記の理由によりちょっと怖いなぁ、と思いました。
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