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必要なのは「システム」、大事にしたいのは「美学」 ~東日本大震災支援・チャリティ講演会に参加して考えたこと このエントリーをはてなブックマークに追加
2011-05-12 Thu 22:05
1日たって、なんとなくアタマが落ち着いてきたので、昨日の小阪裕司先生の講演を聞いて考えたことを書いてみたいと思います。

自分になかに深く残っていることが2つあります。ひとつは今の自分がついおろそかにしがちだなぁ、と思ったこと。もうひとつは、今の感じで間違いないんだなぁ、と思ったこと。



・ビジネスとはシステムである

ビジネスとは血の通ったシステムである、と小坂先生はいいました。システムというのはつまり、複数の要素が有機的に絡まり合ってひとつの結果を生み出すものだということ。

ただ、機械的なシステムではなく、ひとの心の動き、行動の法則みたいなものに根ざしたものであるため、「血の通った」システムである、と言うんですね。



システムですから、全体が平均の性能を発揮する必要があるんです。どこか1ヶ所だけとても優秀でも、システムとしては意味が無いんです。逆にほとんどすべてが優秀でも、どこか1ヶ所が機能していないと全体のパフォーマンスはまったく上がらない。

すごくいい商品があって、それを訴求するすばらしいPOPがあっても、店に誰も入ってこなければ売上は上がらない。いわゆるボトルネック、というやつです。



一人のプレーヤーとして店に関わるのであれば、POPの書き方や会報誌の作り方に専心してもいい。それは店のシステムを動かす優秀な部品になるということです。ただ、経営者として店の売上に責任をもつのであれば、そのなかの一つの部品として優秀でも仕方が無いんですね。



このことをつい忘れて、もしくは見えないように目をつぶって、つい目の前に見えるやりたくて仕方がない修正とか、得意なことに手を出してしまって、ボトルネックの部分を見ようとしていない自分がいたなぁ、と思ったんです。


経営者としてシステム全体を見ること。得意なことだけしていても問題は解決しないということ。これを肝に命じました。



・商売の基本に美学を据える

ビジネスの問題における判断基準をどこに置くか。それはお金ではないのではないか、ということはこのブログでも再三書いてきました。

この問いに対して小阪先生は、明確に「美学」といいました。

伝統的に美学は美とは何かという美の本質、どのようなものが美しいのかという美の基準、美は何のためにあるのかという美の価値を問題として取り組んできた。
wikipedia 「美学」


美学というのは上記の引用のような学問で、「美」というものを取り扱っているわけですが、「美」というのは本質的に、主観的な判断基準だと思うんですね。どこかに「客観的な美の判断基準」というものが存在するわけではない。

誰もが認める美人、というのがいたとして、それはそこに「誰もが認める美」が存在するわけではなく、たまたますべての人がそれに「美」を見たというだけのこと。「オレは美しいと思わない」というひとが出てくれば、その美人は何も変わっていなくても、「誰もが認める美人」ではなくなります。主観的な判断基準、というのはそういう意味。



つまり、「美学」には「完全な唯一の正解」なんていうものは存在しないんです。美学を通してビジネスを見たときに、経営者の判断基準は「正しさ」ではなく「自分はこれを選ぶという決意」になる。

よく、一代で大会社を作った経営者の方が、「みんなに反対されたけど、でもオレはこれしかないと思ってやったんだよ」みたいなことを言うのを聞きますが、これがまさに「正しさ」ではなく「自分はこれを選ぶという決意」なんでしょう。



ということは、これは一昔前なら大会社を作れたようなメソッドなんだけど、今はボクのような町の小さなお店の経営者すら同じような考え方を持たないと生き残れないよ、ということであるかもしれず、これはまた大変な時代に生まれてきてしまったのかもしれません。



いや、でも違うかな。「自分の選択や決意に責任を持つ」ということは、いつの時代でも大事だったし、それはみんな分かっていたはずで、「でも自分には出来ない」と諦めたか諦めなかったか、それだけの違いな気もします。



いずれにしても、「正しさ」が判断基準の上位ではない、ということは「美学」の名のもとに明らかなので、これはぼくが今進んでいる道が間違っていないということだろうと、少し自信を持った次第です。



「自分の選択や行動に責任をもつこと」、それをしている人間を俯瞰してみてみると、彼は地球号や日本丸という有機的なシステムの優秀なパーツとして機能している人ではないかと思うんです。そういう人間になることは、やっぱり大きな理想だなぁ、と思います。
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