スポンサーサイト このエントリーをはてなブックマークに追加
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 |
おと な り このエントリーをはてなブックマークに追加
2010-05-06 Thu 21:52
昨日は映画館にはいかず、おうちで「おと な り」を見ました。

岡田准一くんと麻生久美子さんのやつです。

監督は熊澤尚人さん。
ぼくはこの監督の「虹の女神」という作品が大好きなんですよ。
なにせ上野樹里x蒼井優!

でもそれ以上に、熊澤さんの描き出す世界の美しさと、
小さな世界を繊細に描き出す感じが大好きで、
それは「おとなり」でも健在です。

そしてもうひとつ、この作品はスタジオブルーの古谷正志氏が、
録音技師として参加しています。

てなことでネタバレありなので↓



まずこの作品、
最初に目を奪われるのが映像そのものの美しさですね。

「虹の女神」もそうだったと思うけど、
「おとなり」ではさらに洗練されている気がします。

いわば8mmフィルムっぽい映像なんですけど、
あの8mm独特の美しいトーンを残しつつ、
でも粒子は粗くない、クリアな映像に仕上がっているんです。

このさじ加減が絶妙で、本当に美しい。

これだけでフワッとこの映画の世界に、
気持ちよく溶け込んでいくことができちゃいます。



で、熊澤監督らしい、
小さな出来事と、少しの心の動きが、
一つの世界を紡いでいく映画になっているわけですけど、
やっぱり賛否両論あるであろう、ラスト、
これに触れなければなりますまい。

まず、
最後ず~っと、会えそうで会えない二人、
を執拗なまでに描いていって、
最終的に会うのか会わないのか、
この映画のあり方としては、どっちでも成立することができて、
そこのチョイスというのは、
もう監督が、脚本家が、
会わせたいか会わせないでおきたいか、
好みの問題でいいですよ、というつくりになっていると思うんですよ。

だからぼくとしては、
最後会っても会わなくてもいいなぁ、どっちを選ぶんだろうなぁ、
と、ホンワカしながら見ていました。
だってどっちでも幸せなエンディングが可能ですからね。

そんななか、監督は「出会う」ことを選び、
ラストカットは岡田くんの笑顔、
いいじゃん、ステキ~、と思いながら終わります。



ビックリしたのは、そのあとですよ。



ブラックアウトして、エンドロール、
ん? あ、岡田くんと麻生さんがしゃべってる。
わ、すでに数年後の留学帰りの話だ!

雰囲気からして、
あのラストシーンの後、二人はずっと一緒にいたんだと思いますね。
そして、それから遠距離恋愛。
麻生さんは晴れて日本に戻り、新たな二人の生活がスタートと、
そんなことを想起させる会話がなされます。

賛否両論とは、ここのところですね。

たとえばこの映画は「おと」がとても重要なファクターですから、
最後「おと」で終わらせたいんだ、
という意思もあったんじゃないかと思うんです。

そのなかで、「じゃあどんな音?」と考えたとき、
「二人のその後を連想させる音がいいな」と、
たとえばそんなことがあったのかもしれない。

ただやっぱり、あの会話を額面どおり受け取ってしまうと、
なんかそこまでこの映画が作り上げてきた世界のトーンを、
8mmの映像から急にTVのバラエティ番組にしてしまうような、
妙な違和感を感じてしまう人もいるんじゃないかと思うんです。

なのでぼくとしては、
あれは岡田くんか麻生さんかわからないけれど、
どちらかの、あるいは二人の、
夢の世界が音となって立ち現われた、
というくらいの解釈にしておきたいんですね。

そこに映像はなく、音だけである、
ということが、それを裏付けることもできると思うんです。

「おと」の持つ力に思いを巡らせられる映画、
「おと な り」でした。
別窓 | 映画、エンタテインメント | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<太いタケノコプロジェクト | 「おもしろがり屋」樋口サトシのブログ | 誰にも会わない日>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 「おもしろがり屋」樋口サトシのブログ |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。